親日国家で最初に頭に浮かぶのは台湾ですね。
日本語を学習されている台湾の方で一度は考えたことがあるのではないでしょうか。 日本留学・日本就職を。日本留学であればそこまで難しくはないのですが、 日本就職になりますと、機会がなければなかなか厳しいものがあります。 今回は新たに日本就職を成功させた林さんにインタビューをしてきました。 日本就職されたい方のご参考になれば幸いです。 林さんは大華科技大学経済学部経済学科のご出身です。大学では国際貿易に関して研究されました。
大学時代は勉学はもちろんのこと、部活動やボランティア活動など多くのことを積極的に取り組まれていました。その時は日本語にはあまり興味をお持ちになってはいませんでした。そんなある日、教授の推薦で姉妹校の星城大学に交換留学することになったそうです。当時、日本語も話せないまま、日本での生活が始まったそうです。(インタビュー時には流暢な日本語でしたので、疑いを持ってしまいました。) 留学中に、多くのカルチャーショックを受けたそうですが、それと同時に日本文化の良さにも気付き、どんどんのめり込んで行かれたました。経済学はもちろんのこと、日本語も熱心に勉強され、あっという間の2年間であったそうです。帰国日が刻々と過ぎていく中で、2年間だけでは足りないと感じた林さん。中途半端が嫌いな性分、更に台湾と日本の繋がりを自分でもっと強くしたいと思い始めたそうです。
もっと長く住むと決めた時でした。 ですが、兵役の関係もあり一度帰国を決められたそうです。 今回日本で3回目の転職に成功されました。 林さんは留学を除いて、日本に住み始めて2年になるそうですが、過去に2回会社を変え、今回は3社目だそうです。すでに就職活動のスペシャリストです。
実際に、どのように仕事を探したのでしょうか。 Q1:以前も日本で働かれていたんですよね? A1:そうですね。 過去に2社働いたことがあり、今回が3社目です。 以前はサービス系の仕事をしていました。 でも本来やりたかった仕事とかけ離れていたため、1社目は3ヶ月の仕様期間後やめました。 2社目はアパレル関連で、1年程働きましたが、この先の未来のことを考えて、正社員でなければいけないと思い転職のことを考えていました。 Q2:もともと林さんがされたかったお仕事と今のお仕事は一緒ですか。 A2:私の理想的なお仕事とは異なります。もともと電子産業・電子製品が関わっている職に就きたかったです。実際のところ今の仕事は少し関係あります。 Q3:そうなんですね、今回の面接は何回ありましたか。面接の流れは覚えていますか。 A3:30分程のが2回ありました。 面接の流れなんですけど、今回入った企業は台湾人向けだったんですけど、「台湾での代理店で通訳などが必要なところで、実際にこういう仕事はできますか」、と質問されました。 その時返答として、「私は一からやり直すつもりで何でも努力してできるようにします」という内容を伝えました。 他に質問されてこととして、私が以前していた業務内容と、今の企業の業務内容が全く違いましたので、本当に業務をこなせられますか、と質問されました。 私は「確かに自分の専門とは異なりますが、今後勉強をしていきたいと思っております。また、もともと私は営業職希望ですが、営業をするのも、企業の製品、サービスの内容等を認識しておかなければならないので、業種とはず、全てを学んでいきたいです」と答えました。 面接の流れですが、実際のところあまり覚えてないです。 過去に何百社も面接を受けてきましたが、毎回緊張してしまうので。 今回も面接官が3名いて、最初頭が真っ白になってしまいました。 Q4:あがり症なんですね。面接2回あったとのことでしたが、どちらも同じような面接でしたか。 もしくは1回目と2回目では何が異なりましたか。 A4:1回目は一般的な面接でした。(とても緊張したものです。) 2回目は初めは緊張しましたが、以下のような返答しやすい質問ばかりでしたので、より良い緊張かで受けることができました。 ・この会社はどう思いますか。 ・この会社で働きたいですか。 返答を意気込みを持って、答えましたら、 向こうから、実は・・・すでに内定しました、と言われました。 面接というよりかは内定報告会でした。(とてもほっとしました。) 実はこの時すでに他の会社、2社内定頂いていました。 昨年ずっと求職中で焦っていましたが、今年になって、一気に3社も内定を頂けるとは思ってもみなかったです。 Q5:3社もですか、すごいですね。3社のうち、今の会社を選ばれた理由はありましたか。 A5:他の2社は今後台湾に支社を作る予定と聞かされていたのですが、今後がいつになるのか、未定でしたが、現在の会社はすでに顧客がいて、安定しており、学べることが多くあると思い選びました。 Q6:面接の時にこの発言が決め手になったって思うもはありましたか。 A6:そうですね、特にないですが、「何でも努力してできるようにします」と返答した時は見た感じ、反応が良かったので、おそらくそれかもしれません。 Q7:プラス思考が良かったのかもしれませんね。 そういえば今回どのように仕事を探しましたか。 また、AHRはどのように知ったんですか。 A7:内定1社目は名古屋のある転職サイトで探したものです。 2社目はR転職サイトです。 どちらも、人材紹介会社より紹介を受けたものでした。 3社目は名古屋のキーワードで引っかかって、応募しました。ずっとAHRのサイトを拝見させていただいていたんですけど、なかなか名古屋で働ける会社(ほとんど東京、大阪)がなかったので、応募できませんでした。 AHRは日本で留学を終えて、兵役のため台湾に帰国する時に、友人から、フェイスブックで教えてもらい、2013年10月に天成大飯店で行われた転職フェア(日本企業の合同説明会)に参加しました。 Q8:日本企業の合同説明会に参加して、台湾と日本では違うところはありましたか。 A8:全然違いますね。台湾人が台湾で行われる合同説明会に参加するとき多くの方が私服です。 ですが日本人が合同説明会に参加するときは普通スーツですよね。このことを知ったときは驚きました。 実際に転職フェアのときに参加した方の4割は私服でした。 残りの方はおそらく、以前日本に留学していた方か日本の就職活動事情を知っている方ですね。 日本に留学していて良かったと思いました。 Q9:今日本で仕事をされていると思うのですが、そこで役に立ったことってありますか。 A9:日本留学経験をしたことがあるので、上司の方とコミュニケーション取り易いですし、 日本の文化を知っているので、何かと仕事をし易いです。 ビジネスにおいても日本独自の文化にも驚かずに済みます。 知っていると、知らないとでは天と地の差ですね。 文化を教えてくださったのも留学先の先生だったので、結局留学が大事ですね。 Q10:実際に日系企業と台湾企業の違いは何でしょうか。 A10:民族性が異なりますので、(台湾の)大手の会社のことはあまりわからないですけど、中小企業と比べると異なります。日本企業では、上司から頼まれた仕事を拒否する部下はことはいませんが、台湾ではあります。台湾の企業は日本より、お客様のサービスを含め、仕事をする上で、あまり熱心ではないです。 Q11:そうなんですね、林さんは日本と台湾の企業でしたら、 どちらが働く上で、いいと思いますか。 A11:今のところは日本企業ですかね。台湾の企業では経験できなことを日本ではできますから。 日系企業は私の性分に合っています。中途半端が嫌いで、とことんするタイプですので。 この気持ちの持ちようは仕事にいい影響を与えています。知りたい、学びたい意欲があるからこそ、進歩ができるんだなと思います。 Q12:あとどのくらい日本にいたいですか。 A12:そこまで考えたことないですけど、せめて5~10年は日本企業に勤めて、その後台湾に戻り、台湾人に今まで培ってきたこと(スキル)をシェアしたいと思っています。このことは日本企業に入る前に考えていました。長期で日本にいると台湾にいる両親も心配になりますので、一定期間後は必ず台湾に戻りたいです。 Q13:就活中嫌になった時に乗り越えるための原動力はなんでしたか。 A13:絶対日本で就職するという固い決意ですかね。実際に面接前に、受ける企業の情報収集(サービス、仕事、事業展開など)は徹底して行いました。 Q14:情報収集をされる際、どのように調べられましたか。 A14:主に企業のホームページ、口コミ情報を見ました。 Q15:今の仕事内容を教えてください。 A15:ケーブルテレビの東筑と光回線のシステム、地図、監視システム等を作っています。 プログラミングは高校の時に学んだんですけど、昔のことなので、 もう一度勉強しないといけないですね。 Q16:今後の目標(仕事内容を含めて)は何ですか。 A16:仕事を通じて、台湾と日本の貿易関係をもっと作っていけるように精進したいですね。 A:まずは、基礎知識を貯めることですかね、今後頻繁に台湾出張があるので、それまでに企業のことを説明できるようにしたいですね。会社のための私を作りたいです。 Q17:日本就職したい台湾人に一言 A17:日本で仕事をする熱い思いを大切にしてほしい。 そして、時間があれば、教科書では教わることができない多くのことを経験してほしい。 AHRのおかげで、良い会社に就くことができました。 ありがとうございました。 |
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